自分の好きなように愛車をカスタマイズしたい。そんなユーザーに、人気のハイエースに比べて車体が小さく乗り回しやすく、車両価格や維持費も魅力的な軽商用車=通称「軽バン」が注目されています。
今回は「軽バン」の流行りのカスタムと、軽バンの中でも人気の現行4車種、そして安い価格で手入る中古の2車種を紹介します。
現行の軽バンは、おしゃれなルックスから軽商用車のイメージを変えたホンダの「N-VAN」、軽バンの中ではアフターパーツが豊富なスズキ「エブリイ」、長年軽バン界を牽引するダイハツ「ハイゼット」、ハイゼットの上位モデルにあたるダイハツ「アトレー」が人気です。かつての簡素な商用車から、デザイン・使い勝手・安全性能が大きく進化しています。
この記事のもくじ
- 軽バンのおすすめカスタムスタイル
- - 車中泊に最適な軽キャンパーカスタム
- - 走破性能がアップするアゲスタイル
- - 西海岸テイストなキャルルック
- - 見た目重視のローダウン
- 軽バンのおすすめベース車両
- 1. ホンダ N-VAN(Nバン)人気Nシリーズのバンタイプ
- 2. ダイハツ ATRAI(アトレー)高級感あふれるデザイン
- 3. ダイハツ HIJET CARGO(ハイゼットカーゴ)No.1の積載量
- 4. スズキ EVERY(エブリイ)軽バンの代表格
- 中古で安く手に入るおすすめ軽バン
- - 中古 スズキ DA64エブリイ、流通数&パーツが豊富な前モデル
- - 中古 ホンダ アクティバン&ホンダ バモス、ホンダを支えた軽商用車
軽バンのおすすめカスタムスタイル
軽自動車のカスタムでは主に社外エアロを身につけて従来よりも車高を落とす車高短(シャコタン)や、塗装やラッピングで見た目も変えたドレスアップが主流となっています。しかし、軽バンでは軽商用車としての実用性や走行性能を維持したリフトアップ=通称”あげスタイル”や、ロングドライブや車中泊を目的として車内の設備を充実させた軽キャンピングカーとしてカスタムするユーザーが多いのが特徴です。
- 車中泊に最適な軽キャンパーカスタム

快適な車中泊ができるカスタマイズ:軽キャンパー
軽商用車の荷室の広さを最大限活用した趣味向けのカスタムスタイル。キャンプやアウトドア、釣り、旅行など、仮眠や就寝を含めたアクティブシーンでの利用を目的とし、横になって快適に就寝ができるベッドキットの設置やルーフテントの装着など、車内環境の向上を目的としたカスタムが中心です。
- 走破性能がアップするアゲスタイル

TSD「ジムリー」 スズキ「エブリイ」をジムニーにフェイスチェンジ、ポップアップルーフテントを装着。
アップスプリングやブロックで車高を高くし、クロカンやSUVっぽく見せるカスタム。車高アップと共にタイヤサイズをアップすることで、より車高を高くすることができる。悪路などの走破性能が上がるため、軽キャンパーが取り入れることが多い。
- 西海岸テイストなキャルルック

Blow「ブギーライダー」スズキエブリイをキャルルックにカスタマイズ
アメリカの西海岸をイメージしたカスタムで、大胆なボディペイントや丸目ライトがポイント。各ビルダーが手掛けたバンパーキットにごっそりと入れ替える手法が主流。ホイールはディッシュ系のホイールが似合う。
- 見た目重視のローダウン

KLC「N-BOXカスタム」
リフトアップとは真逆で、車高を落とすドレスアップ。車高を落とすことで見た目のかっこよさと安定感が増し、視線の高さも下がるため、走行時のスピード感もアップ。ただし車高が極端に下げると、段差があるところを走れなかったり、車検に通らないことがあります。
軽バンのおすすめベース車両
1. ホンダ N-VAN(Nバン):人気Nシリーズのバンタイプ
イエローやグリーンといったカラフルなボディ色をラインナップし、商用車特有のイメージを払拭したN-VAN。人気車種N-BOXをベースとしたFFプラットフォームのため荷室長こそ短いですが、燃料タンクを前方に配置させ、荷室フロアの地上高が525ミリという超低床レイアウトを実現させています。さらに後部座席に加え、助手席のフラット化やセンターピラーレス仕様にしたことで積載量はもちろん、脚立などの長尺物が積み込みやすいといった使い勝手を実現させています。
車種名 | N-VAN |
メーカー | ホンダ |
特徴 | 人気車種「N-BOX」をベースとした軽バン。豊富なボディカラーと軽バン特有の積載量で普段使いやアウトドアにもおすすめ。 |
価格 | 127万6000円(税込)〜 |
2. ダイハツ ATRAI(アトレー):高級感あふれるデザイン
ハイゼットと共に、21年12月にフルモデルチェンジが施されたダイハツ「アトレー」。今回のフルモデルチェンジ最大のポイントは5ナンバーの軽乗用ワゴンから、4ナンバーの軽商用バンに変更されたことです。これにより同商用車のハイゼットカーゴの上位モデルとした位置付けになりました。見た目が完全な商用車(仕事車)のハイゼットと違い、高級感あふれるスタイリッシュな外観はカスタム車両のベース車としてもおすすめ。
車種名 | アトレー |
メーカー | ダイハツ |
特徴 | 先進の安全機能「スマートアシスト」を搭載。荷室がオープンタイプになっているデッキバンもラインナップ。 |
価格 | 156万2000円(税込)〜 |
3. ダイハツ HIJET CARGO(ハイゼットカーゴ):No.1の積載量
エブリイと並んで軽商用車を代表するダイハツの「ハイゼットカーゴ」。最大のポイントは衝突警報機能・事前ブレーキ・被害軽減ブレーキアシスト・緊急ブレーキといった4つの安全機能を搭載した「スマートアシスト」が搭載されていることです。これにより仕事用としてもプライベート用でも安心して乗ることができます。
また、これまで積載量はエブリイにほんの少しだけ劣っていましたが、今回のモデルチェンジで軽No.1の積載量を実現しています。
車種名 | ハイゼットカーゴ |
メーカー | ダイハツ |
特徴 | 先進の安全機能「スマートアシスト」を搭載。荷室がオープンタイプになっているデッキバンもラインナップ。 |
価格 | 110万円(税込)〜 |
4. スズキ EVERY(エブリイ):軽バンの代表格
発売からの累計台数は300万台を超え、他の車種と比べてもアフターパーツが数多く出回っているスズキ・エブリイ。商用車として重要な要素となる積載量についても荷室長・荷室幅・荷室高・荷室フロア長すべてにおいて軽バントップクラスで、小さいサイズ(497mm×315mm×293mm)の段ボール箱なら46箱も積載できるというな圧倒的な広さを誇ります。停車時アイドリングストップシステムを搭載した乗用モデル「エブリイワゴン」があるのも人気のポイントです。
車種名 | エブリイ |
メーカー | スズキ |
特徴 | 軽バントップクラスを誇る積載量がポイント。停車時アイドリングストップシステムを搭載した乗用モデル「エブリイワゴン」も人気。 |
価格 | 99万1100円(税込)〜 |
中古で安く手に入るおすすめ軽バン
上記で紹介したベース車両はあくまでも現行のモデルで新車購入での検討を前提としていますが、新車にこだわらないのであれば型落ちなどの中古車を購入するのもおすすめです。 車両によっては現行に比べてカスタムパーツも豊富で、中古車をベースにしたドレスアップも楽しめます。特に下記で紹介する車両は車両&パーツ共に流通数が豊富で、低価格で程度の良いものが入手ができます。
- スズキ エブリイ(前モデルDA64)流通数&パーツが豊富

スズキ DA64エブリイ
前モデルのエブリィ(DA64)は中古市場でも流通数が多く、カスタムパーツも多い車両です。平均50〜70万円と手ごろな価格で程度の良い車両が手に入ります。
- ホンダ アクティバン & ホンダ バモス

ホンダ バモス
N-VANが発売されるまでホンダの軽商用車として活躍していたアクティバンと、乗用タイプのバモスもおすすめです。アフターパーツはエブリイと比べると少ないですが、中古車自体は平均50〜80万円と現行のN-VANの半額程度で入手できます。
以上がカスタムに最適な軽バン(軽商用車)でした。ハイエースに比べると広さは狭くなりますが、購入価格や維持費も抑えられるうえに、車中泊に関しても1〜2人程度なら充分快適に過ごせるので、ドレスアップや車中泊向けのベース車両を探している方は、軽バンもおすすめです。
参考
ハイエースのラインナップとグレード | FunCars
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ハイエースを自分仕様にカスタムする際に大きく分けて3つの方向性があります。 カスタムしたハイエースを購入しようとしている方、これからハイエースをカスタムしていこうと考えている方に参考になればと思います。 できないことは無いですが、一度はじめてしまうと戻すことがなかなか大変な車のカスタム。 車体購入前やカスタムを始める前に方向性が決まっていると、ビシっとカスタムできると思います。 ...