トヨタは、プジョー、シトロエンの2社と共同開発し、欧州で展開している「プローエスシティ」に、EVモデルとなる商用車「プロエースシティ エレクトリック」と乗用車「プロエースシティ ヴァーソ エレクトリック」を発表しました。
(上記写真の上「プロエースシティ エレクトリック」下「プロエースシティ ヴァーソ エレクトリック)
ベースとなった「プロエースシティ」ってどんな車

「プロエースシティ」、「プロエースシティ ヴァーソ」
ベースとなったプロエースシティは、トヨタが欧州向けに販売している商用車で、プジョーとシトロエンとの共同開発(PSAグループがスペイン工場で生産した小型バンをトヨタにOEM供給)による車両です。商用向けの「プロエースシティ」と乗用向けの「プロエースシティ ヴァーソ」の2タイプがラインナップされています。
なお、欧州ではすでにフランス拠点で作られている商用車「プロエース」と乗用車「プロエース ヴァーソ」でもEVモデルがリリースされていて、欧州では商用車にもEV化の流れが来ています。
車両の性能・スペックについて

「プロエースシティ エレクトリック」
商用車「プロエースシティ エレクトリック」と乗用車「プロエースシティ ヴァーソ エレクトリック」の2車両には、全長4400mmの標準ホイールベース車と全長4750mmのロングホイールベース車のパネルバンと5人/7人乗りの乗用モデルに加え、ロングホイールベース車の5人乗りクルーキャブなどのニーズに合わせた幅広いタイプが用意されています。
また両モデルともに最高出力100kWの電気モーターを搭載した前輪駆動となっていて、フル充電時は約260〜280キロの走行が、最高速度についても135km/hまで出すことが可能です。
なお、リチウムイオン電池を荷室の床下に配置したことで、標準ホイールベース車が最大で800キロ、ロングホイールベース車でも750キロの積載量を実現しています。
発売は2021年四半期頃を予定しています。
「プロエースシティ エレクトリック」の日本での発売は?日本の商用車のEV化は?
現状、トヨタがヨーロッパで展開している商用車と日本国内で展開している商用車のラインナップは大きく異なっており、日本国内での「プロエースシティ エレクトリック」の発売予定はありません。
また、日本国内の商用車のEV化に関しては発表されていませんが、今後開発されるとしたら日本国内向けの商用車のハイエースやタウンエースをベースにした車両になるのではと考えられます。